高校生への卒論指導の反省

現在の勤務校は通常の高校と異なり、ほとんどの生徒が関係校である大学に進学をします。一部生徒はより上位(国立か早慶)や理系(大学が文系大学のため)の大学へ進路希望をしていますが、9割の生徒はそのまま大学へ受験を経ずに進学をしていきます。その代わり、と言ったわけではないのでしょうが、高校の卒業要件に卒業論文の執筆が義務づけられています。これは他大受験をする生徒にしてもです。今年度高校三年生の担任をしていたので、卒業論文の主査としてたくさんの生徒の卒論を指導をし、その期間で感じた自分なりの反省点の記録や次回への備忘録をつけることにしました。

 

1. 自分の専門分野こそ気をつけろ

システム上主査は生徒本人が選べるが、希望が通るとは限らず、主査をしている生徒のテーマは非常に多岐にわたります。大体が大きすぎるテーマを何とか論文のテーマっぽく(テーマになってるとは言えない)する作業がメイン。なので、その分野の専門知識は無くとも大体が論文っぽいものをどう書くかという指導で時間切れで、専門的な内容に入ることは少ない。とはいえ、英語の教員で、専門が文学ではなく教科教育である私のところには、ありがたいことに英語教育についてのテーマを設定し、主査に選んでくれた生徒が何人かいました。そこまでは良いのですが、自分の専門分野だけに、その弊害も今回感じました。どうにも自分の専門分野だと、「高校生の卒論」というフィルタが弱まり、専門的な厳格さを求めすぎてしまう傾向にあるかな、と反省します。厳格なのがいけない、というよりは私自身になまじ答えがある程度見えているが故に、その生徒の考えを頭から否定することが多く、それは反省点です。

もう一つが、情報を与えすぎて多くの生徒を同じような結論に導いてしまったことです。これは私が話しすぎて、生徒の知りたいことをもっとブレイクダウンしていく作業を怠った故のことだと理解します。この点も、次回以降同様のことを繰り返さないようにしたいところです。

 

2. 主査する生徒の数は絞ったほうが良い

これは言葉の通りです。今回は(30人)多すぎた。もっと丁寧に見ることが出来る数、多くても15人前後に絞る判断をした方が良いです。数が多いと大変だよ、とは聞いていたのですが、生徒の論文のクオリティに関わることになるので、忠告に従うべきでした。ただ、こればっかりはカリキュラムの都合や希望人数の動向もあるので何とも言えないんですけどね。

 

3. その生徒の能力を適切に見極め、そしてそれに合った要求をしろ

学力にも差があるように、論理的な組み立てを行う思考力にも当然差があります。むしろ、差が顕著になると言っても良いかもしれません。これを見極め、適切なタスクを提示していくことが出来ると良いのかな。緩やかには試験の学力と思考力は相関しますが、あれ?と感じる生徒もちらほら。その代わり、学力が低くて、思考力が発達しているとパターンは(今回は)無かったので、ある程度の学力は論理的な思考をするための必要条件ではあるのだろうと感じましたが、ちょっとサンプル数が足りないので見ていきたいです。

 

 

 

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